
history
僕は作業療法士として6年間病院で働いたのち、全く別業種であるカメラマンとして起業しました。
ちょうど起業を決心したタイミングというのは長女が生まれて数ヶ月、長女が産まれたこの時期というのは、このまま今の仕事を続けていくべきか仕事のキャリアで悩んでいた時期でもありました。
毎日仕事から帰ってきてから娘と顔を合わすことが楽しみで、昨日よりできることが増えていることにびっくりする日々。
そんなどんどん成長する娘を見て嬉しい反面、「今がずっと続けばいいのに」、「ずっとこのままならいいのに」と思うそんな自分がいました。
大きくなっていく娘を残すためにデータフォルダがどんどん増えていく日々を送るなか、病院でのある認知症の患者さんとの関わりが自分を写真と結びつける大きなきっかけとなりました。
その方は昔から旅行が好きで、今までの人生で後悔はないってくらいに世界中を夫婦で旅してきたと。
でも今は認知症が進み、隣にいる奥さんの名前が何で誰なのかも思い出せない、今いる場所もわかってない状態。
そんな彼がふと部屋に飾られている写真を見た瞬間、「これは台湾に行った時の写真じゃ」と口を開いて喋って。
写真やイラストが記憶を引き出すのには有効ということは教科書的には学んでいましたが、その時の僕には悩みや娘への思いも相まってか、すごい衝撃でした。
写真の力や写真の大切さをこの1人の患者さんから学ぶこととなりました。
こういった経験から人生の思い出や出来事はいつか薄れて忘れてしまうこともあるとても儚いもの、だからこそ記憶ではなく記録として人の思い出や今の幸せを撮っていきたい、未来に残すお手伝いができないかとの思いからSourireを始めました。

Sourireが大切にしていること
わたしたちSourireは、撮影する時間が「日常の育児を俯瞰で見える時間」になればと思っています。
職業柄もありますが、自分たちだけで、記念撮影も自分たちで子どもの写真を残すこともできます。
それでも、年に1度は、自分たちとは違うカメラマンさんに家族撮影してもらっています。
そこには自分たちが感じた「他者のサービスを受けるときにこそ、我が子の成長を感じられるから」という思いがあります。
わたしたちが感じたこの気持ちを、Sourireのドアを叩いてくれるお客さまたちにも感じていただけたら。
より、そう感じられるように。
写真を撮るだけでない側面から、写真撮影を組み立てています。
綺麗な写真や動画を撮ってもらった。
もちろん、商品のクオリティが保たれていることは大前提です。
それだけの満足でない、何か別のものも得られるような、時間をお届けできるよう努めてまいります。
そしてその時の気持ちを、見返した時に思い出せる1枚を残したいと思います。